「最近ピープロテインって名前は聞くけど何?」
「ホエイプロテインやソイプロテインは何が違うの?」
ピープロテインはえんどう豆を原料とした植物性プロテインです。植物性プロテインといえばソイプロテインが有名ですが、ピープロテインはここ数年注目され作るメーカーも増えています。
そんなピープロテイン。どんなメリットがあって他のプロテインと何が違うのか。解説をしたいと思います。
【はじめに】プロテインの種類のおさらい
まずプロテインの種類のおさらいをします。
- ホエイプロテイン→牛乳を原料
- ソイプロテイン→大豆を原料
- ピープロテイン→えんどう豆を原料
ホエイプロテインは牛乳を原料とした動物性プロテインです。他のプロテインより吸収速度が早く、筋トレ後飲むのに適しています。
またWPI製法(ホエイプロテインアイソレート)というホエイプロテインをさらに高濃度圧縮する技術があり、たんぱく質含有率約90%(※)のプロテインを作ることもできます。
そのためボディビルダーや増量したい人、筋肉を肥大させたい人に向いています。乳糖を含むため乳糖不耐症の方には向いていません。
※通常のホエイプロテインやソイプロテイン、ピープロテインは保有率約70%前後
ソイプロテインは大豆を原料とした植物性プロテインです。植物性のためホエイプロテインより吸収速度が遅く、夜寝る前に飲むプロテインとして向いています。
また大豆イソフラボンを多く含みます。大豆イソフラボンは女性ホルモン「エストロゲン」と似た働きをする成分で骨粗しょう症の予防や更年期障害の軽減等への効果が期待されています。
そのため痩せつつダイエットをしたい方や女性に向いています。大豆を含むため大豆アレルギーの方は別なプロテインを検討したほうがいいです。
ピープロテイン(えんどう豆たんぱく)とは。ホエイやソイと比べて何が優れている?
ピープロテインはえんどう豆を原料とした植物性プロテインです。ソイプロテインと似た特徴を持ち、ホエイプロテインより吸収速度は遅めです。
日本ではまだピープロテインを生産している会社は少なく珍しいと思いますが、海外の健康食品市場では注目されているのがえんどう豆たんぱくです。
ソイプロテイン同様にアミノ酸を豊富に含むこと。特に体内で合成できないため食べ物から摂取するしかない、必須アミノ酸の中でも筋肉の修復や生成に不可欠とされている3種がBCAA(ロイシン、イソロイシン 、バリン)がホエイプロテインと同等量含まれています。
また筋疲労回復や免疫アップに効果的なアミノ酸の「アルギニン」に至ってはホエイよりも多く含まれています。
他にも乳糖不耐症や大豆アレルギーの方でも飲めるプロテインであること。完全植物由来のためヴィーガン(動物由来の原材料を一切取らない)方向けであること。
これらが注目されています。また同じ植物性のソイプロテインは原材料として遺伝子組み換え大豆でないものを大量に用意するのが大変、という健康食品業界の事情もありより安全性の高いえんどう豆たんぱくが注目されています。
ソイプロテイン同様痩せつつダイエットをしたい方や女性に向いています。また乳糖不耐症や大豆アレルギーの方でも飲めます。
ピープロテイン(えんどう豆たんぱく)の味は?美味しい or まずい?
味付けをしていないピープロテイン自体の味ですが、結論から言うとかなりまずいです。
市販のプロテインの多くはココアや抹茶などの味、砂糖や人工甘味料による味付けで美味しく飲めるように作られています。しかし本来味付けをしていないプロテインは美味しくありません。
ホエイプロテインのプレーン味やソイプロテインのプレーン味もそれほど美味しくないのですが、ピープロテインは特にまずいです。
ホエイ>ソイ>ピー
美味しい順で並べるとこんな感じです。ただ植物性のピープロテインにあった原材料を使うことで美味しく作ることができます。
1番多いのはココア味ですね。ココアの濃厚さと味の深みがえんどう豆たんぱく自体のまずさをかき消して、あとは甘味料で甘さをつけるといい感じに美味しくなります。
ピープロテイン(えんどう豆たんぱく)の栄養成分とアミノ酸スコアについて
ピープロテインの栄養成分とアミノ酸スコアは以下のようになっています。一例ですが以下の製品だと1食33g中に24gたんぱく質がふくまれています。
成分 | 量 |
---|---|
カロリー | 120kcal |
たんぱく質 | 24g |
脂質 | 2g |
炭水化物 | 1g |
必須アミノ酸
L-ヒスチジン | 590mg |
---|---|
L-イソロイシン(BCAA) | 1,094mg |
L-ロイシン(BCAA) | 2,009mg |
L-リジン | 1,798mg |
L-メチオニン | 211mg |
L-フェニルアラニン | 1,322mg |
L-スレオニン | 936mg |
L-トリプトファン | 211mg |
L-バリン(BCAA) | 1,183mg |
非必須アミノ酸
L-アラニン | 974mg |
---|---|
L-アルギニン | 2,030mg |
L-アスパラギン酸 | 2,822mg |
L-システイン | 358mg |
L-グルタミン酸 | 4,286mg |
グリシン | 986mg |
L-プロリン | 1,042mg |
L-セリン | 1,248mg |
L-チロシン | 895mg |
Now Foods ピープロテイン ナチュラル 味付け無しの例
ピープロテイン(えんどう豆たんぱく)の国産はあるの?
現状えんどう豆たんぱく粉末自体はほぼ海外産となっています。ヨーロッパやアメリカ、中国などで生産、製造され特にフランス産が質が高いと言われます。
そこから原材料を輸入して味付けをしたピープロテインを各メーカーが販売しています。
ピープロテイン(えんどう豆たんぱく)は女性やダイエットしたい人におすすめ
まだメジャーではないですが健康食品業界や健康にこだわる人からは注目されているのがえんどう豆たんぱく、及びピープロテインです。
今まではホエイ、ソイが一般的でしたが今後はピープロテインをベースにしたプロテインも増えると思います。