「プロテインを常温の水で飲むとまずい」
「冷たい水はお腹が冷えて下すから常温かお湯で飲みたい」
身体を鍛えたり、健康のためにプロテインを飲む方は多いと思います。しかし、プロテインを常温の水で飲むと「美味しくない」「まずい」と感じるケースが多いです。
結論から言うと添加物の問題、味付けをしていないプロテインの粉は基本的に美味しくないからで、常温の水で飲むことでプロテインの素の味を感じやすいことが問題です。
プロテインを常温の水で飲むと美味しくない理由
原因は大きく分けて3つあります。
- 味付けをしていない素のプロテイン(プレーン味)はまずい
- 添加物が多く科学的な味がする(主に人工甘味料が多い)
- 人間の味覚は口にするものの温度が体温に近いほど感覚が鋭くなる(味を感じやすい)
味付けをしていない素のプロテイン(プレーン味)はまずい
一般的に市販のプロテインの多くは
- ココア、抹茶などのフレーバー
- 砂糖、黒糖、はちみつなどの糖類
- アスパルテーム、ステビアなどの人工・天然甘味料
で味付けをされています。が素のプロテインが欲しい人用にプレーン味を提供する会社もあります。有名なものとしては以下のゴールデンホエイなどがあります。
で、飲むとわかりますが味付け無しのプロテインは基本
まずい
です。一応プロテインの種類ごとに言うと
ホエイ(乳清)>ソイ(大豆)>ピー(エンドウ豆)
の順に美味しく、ホエイは「牛乳やヨーグルトをもっと絞って甘みや旨味を一切なくした粉」という感じで、ピープロテインに至っては「エンドウ豆とは似つかないまずい粉」という感じです。
知り合いはプレーン味のピープロテインを「ダンボールの味がする」と表現していました。
なのでプレーン味のプロテインを飲む人は我慢して飲むか、自身で味付けしたり牛乳などで割ったりする人が多いです。
添加物が多く科学的な味がする(主に人工甘味料が多い)
そんな飲みにくいプレーン味を飲みやすく加工したのがこちらです。
いちご、バナナなど果物系の味をつけたり、砂糖などで甘みをつけたり、糖質を減らしつつ人工甘味料を入れたり。
味付けをすることでプレーン味より格段に甘さと味が出てその点では飲みやすくなります。
が、反面科学的な味がするようになり、後味が悪くなりやすいです。
ココアパウダーや砂糖など自然の原材料を使う分には科学的な味はしません。が、プロテインは高タンパク、低糖質が求められるため糖質を多く含む糖類は使わない、もしくは最小限にしたいところ。
代わりに使われるのが糖質0で甘みを出せる人工甘味料・天然甘味料です。
例えば天然甘味料のステビアは糖質0で砂糖と同量で砂糖の300倍の甘みを感じさせられる、と言われています。
ただ人工甘味料・天然甘味料は本来人間が取る必要ない成分ですので多く摂取すると身体は拒絶反応を起こします。
いわゆる「科学的な味がする」という違和感です。
今現在の地球では砂糖と全く同じ味がして、糖分0で、科学的な味をさせない成分は存在しません。
なので多くのプロテインは
- 糖質が増えるのを覚悟で自然の糖分(砂糖、黒糖、はちみつなど)を入れる
- 科学的な味がするのを覚悟で人工甘味料・天然甘味料を入れる
をバランスよく行って作っています。もちろん甘味料以外にも植物性油脂などを入れれば科学的な味はします。
「まずいプロテイン」の多くは大体この科学的な味によるところが大きいです。
人間の味覚は口にするものの温度が体温に近いほど感覚が鋭くなる(味を感じやすい)
一般的に食べ物は人間の体温に近い温度であるほど素材の味を感じやすくなります。
なので冷蔵庫で冷やした冷たい水で割るのと常温の水で割るのとでは常温の水の方がプロテイン本来の味を感じやすくなります。
これは素材の味を感じやすいというメリットと同時に、プロテインに添加物や甘味料が含まれていた場合それらの味も感じやすく後に残りやすいというデメリットも持ち合わせます。
氷を入れて作るとおいしい、と言われるのも冷えて上手いというより低温だから添加物や甘味料の味を感じにくいのが実際です。
プロテインは美味しくするため冷たい水や氷を入れて飲むべき?
「冷たい水や氷で美味しくできるなら入れるべきでは?」
と思うかもしれません。ただ夏場やトレーニング直後はともかく冬や朝食の代わりに起床直後に飲むとお腹が「キュッ」となってとてもつらいです。
あとお腹が弱い人は結構下したりします。
プロテインは筋力アップの一環で筋トレしてる人や普段から運動してる人が飲むケースが多く、基礎体温が高いので冷たくても大丈夫、という人は多いです。
が、その一方で常温の水やお湯で飲みたい、そしてその状態でも美味しく飲みたいという人も多いです。
プロテインを常温の水で美味しく飲むなら原材料に注意
プロテインを常温の水で美味しく飲む方法があります。それは
- 不要な添加物を極力入れない
- 人工甘味料を使わない
- 天然甘味料も極力使わない
ものを選ぶことです。極論添加物不使用、砂糖など自然の原材料で味を調整するのが1番おいしいです。ただ高糖質になりやすいのである程度甘味料が入ったものを選ばざるをえないと思います。
その場合科学的な味しやすい人工甘味料を避け、天然甘味料(ステビアなど)も最小限にしか使わないプロテインを選びましょう。
(パッと見判断がしにくいですが見極める方法もあります)